浮造りとは?

浮造りとは

「浮造り(うづくり)」とは無垢材(天然木)の表面を擦り上げて、木目を浮き上がらせる木工技法のひとつです。無垢材を擦りますと木目の硬い部分と間の柔らかい部分の差異により、柔らかい部分が「削られる」ことになります。そうなると、木目の硬い部分が浮き上がってくるわけです。

見た目の美しさだけでなく、柔らかい部分がなくなっていますので、結果として木材として強固になったとも言えます。ある意味、傷に強い状態になったわけですね。

昔は「バレン」等を用いて、職人が一生懸命、擦っていましたが、今では機械化されており、浮造り用の研磨効果のある大きなブラシがガリガリ削ってくれます。浮造りの専用加工機なんてものあり、よりスピーディな加工が可能となっています。

「浮造り」というと、なんか家具職人がハンドメイドでコツコツやっているイメージがあるかもしれませんが、実際はほぼ機械化されているんですね。

以上、「浮造り」のお話でした。