家具においての「エイジング加工」とは、木材やアイアン部材に永い年月が経ったような風合いを人工的に施したものです。「ヴィンテージ加工」という言い方もありますが、ほとんど同じ内容の加工法です。
この場合の素材はほとんどが新品です。新品の素材に対してこの「エイジング加工」を施すことで、何年もの年月が経ったかのような味わい深い風合いが再現できます。ここで重要な部分としては、「エイジング加工」は家具を痛めつけて古さを再現しているわけではないということです。あくまでも加工技術によって付加価値を高めているんですね。
本来ならば本物の古材を使うのが一番なんですが、やはり安定した供給が難しい、全て1点もので個体差が大きい、そして何より価格が高いですね。古い部材を使っているのに逆に値段が高くなるわけです。「エイジング加工」がもてはやされるわけです。